1115 無所有の成立するもとを知って、すなわち『歓喜は束縛である』ということを知って、それをこのとおりであると知って、そこから(出て)それについてしずかに観ずる。安立したそのバラモンには、この〈ありのままに知る智〉が存する。」
無所有の成立するもと(人間的思考の運動が止まった状態)を知って、すなわち『歓喜を喜び欲しあくせくすることは束縛である』ということを知って、それは、人間的思考の運動による欲望にもとづいた行動であると知って、その運動から出て中道を保ちそれについてしずかに観ずる。安立した(中道を保った)そのバラモンには、両極端を制しているので、このありのままに知る智が存する。
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