946 バラモンである聖者は、真実から離れることなく、陸地(安らぎ)に立っている。かれは一切を捨て去って、「安らかになった人」と呼ばれる。
人間は、この無常の世において、人間的思考の運動によって快、不快に分け、快を求めて執着をするが、たとえその喜びを一時的に手に入れたとしても、この無常の世では、必ず変化する。そしてそれは、運動をするので必ず逆の現象すなわち不快がかれに襲いかかるのである。それを知って修行者である聖者は、この世が無常であると言う真実から離れることなく、人間的思考の運動を制して陸地(安らぎ)に立っている。かれは一切の人間的思考による喜びを捨て去って、「安らかになった人」と呼ばれる。
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