スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ 並ぶ応答ー小篇893の解説

スッタニパータ 並ぶ応答ー小篇893の解説

893 自分の道を堅くたもって論じているが、ここに他の何びとを愚者であると見ることができようぞ。他(の説)を、「愚かである」、「不浄の教えである」、と説くならば、かれはみずから確執(かくしつ)をもたらすであろう。

 

 

 

自らの見方に堅く執着をし、他の見方を愚者であると決めつけ、「愚かである」、「不浄の教えである」、と説くならば、この世は自らが放ったことが返ってくるのだから、かれもまた、「愚かである」、「不浄の教えである」と言われることになる。聖者は、様々な見方が出来る。他の見方は、このような見方であるからこのように表現していることを知る。同じことを観ていたとしても、見方によって様々な表現がある。全てを知る聖者は、他と争わず、押しつけず、中道を歩み遂には、煩悩の荒波を渡り終わって安穏を観たのである。

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