821 聖者はこの世で前後にこの災いのあることを知り、独りでいる修行を堅(かた)くまもれ。淫欲の交わりに耽ってはならない。
聖者はこの世で人間的思考の運動には、全く逆の災いが付着していることを知り、独りでいる修行を堅(かた)くまもれ。人間的思考による快を貪って淫欲の交わりに耽ってはならない。修行者は、目で見えるもの、耳で、聞こえるもの、鼻で臭うもの、舌で味わうもの、肌で触れるもの、意識で感じるものに対して、2つに分けてはならない。すなわち快、不快である。分ける人間は、必ず快を得ても、それは、変化するので、必ず同等の不快に襲われる。それを知って、常に寂静にして分けずにふるまう修行者こそ賢者と呼ばれるのである。
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