スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ解説

スッタニパータ 学生ティッサ・メッテイヤ1041,1042の解説

1040 ティッサ・メッテイヤさんがたずねた、「この世で満足している人は誰ですか?動揺することがないのは誰ですか?両極端を知りつくして、よく考えて、(両極端にも)中間にも汚されない、聡明な人は誰ですか?あなたは誰を〈偉大な人〉と呼ばれますか?この世で縫(ぬ)う女(妄執)を超(こ)えた人は誰ですか?」

 

1041 師(ブッダ)は答えた、「メッテイヤよ。諸々の欲望に関しては清らかな行いをまもり、妄執を離れて、つねに気をつけ、究め明らめて、安らいに帰した修行者、ーかれには動揺は存在しない。

 

1042 かれは両極端を知りつくして、よく考えて、(両極端にも)中間にも汚されない。かれを、わたしは〈偉大な人〉と呼ぶ。かれはこの世で縫う女(妄執)を超えている。」

 

師(ブッダ)は答えた、「メッテイヤよ。人間的思考の運動(快⇔不快)がもたらす両極端いよる諸々の欲望に関しては、その運動を止め、清らかな行いをまもり、妄執を離れて、自らの運動につねに気をつけ、究め明らめて、安らいに帰した修行者、ーかれには運動による動揺は存在しない。かれは両極端を知りつくして、よく考えて、両極端にも中間にも汚されない。かれを、わたしは〈偉大な人〉と呼ぶ。かれはこの世で縫う異性(妄執)を超えている。」

 

スッタニパータ 学生アジタの質問1039の解説

1038 「この世には真理を究(きわ)め明(あき)らめた人々もあり、学びつつある人々もあり、凡夫(ぼんぷ)もおります。おたずねしますが、賢者は、どうかかれらのふるまいを語ってください。わが友よ。」

 

 

1039 「修行者は諸々の欲望に耽(ふけ)ってはならない。こころが混濁(こんだく)していてはならない。一切の事物の真相に熟達し、よく気をつけて遍歴せよ。」

 

 

「修行者は人間的思考の運動(快⇔不快)がもたらす両極端を追い求めるような諸々の欲望に耽(ふけ)ってはならない。運動によってこころが混濁(こんだく)していてはならない。人間的思考の運動(快⇔不快)を止め、4中道を極める事によって、一切の事物の真相に熟達し、自らの思考の運動によく気をつけて遍歴せよ。」

スッタニパータ 学生アジタの質問1037の解説

1036 アジタさんがいった、「わが友よ。智慧と気をつけることと名称と形態とは、いかなる場合に消滅するのですか?おたずねしますが、そのことをわたしに説いてください。」

 

1037 「アジタよ。そなたが質問したことを、わたしはそなたに語ろう。識別作用が止滅(しめつ)することによって、名称と形態とが残りなく滅(ほろ)びた場合に、この名称と形態とが滅びる。」

 

「アジタよ。そなたが質問したことを、わたしはそなたに語ろう。人間的思考の運動(快⇔不快)を止め、中道を歩み、識別作用が止滅(しめつ)することによって、名称と形態とが残りなく滅(ほろ)びた場合に、この名称と形態とが滅びる。」

 

スッタニパータ 学生アジタの質問1035の解説

1034 アジタさんがいった、「煩悩の流れはあらゆるところに向かって流れる。その流れをせき止めるものは何ですか?その流れを防ぎまもるものは何ですか?その流れは何によって塞(ふさ)がれるのでしょうか?それを説いてください。」

 

 

 

1035 師は答えた、「アジタよ。世の中におけるあらゆる煩悩の流れをせき止めるものは、気をつけることである。(気をつけることが)煩悩の流れを防ぎまもるものである、とわたしは説く。その流れは智慧によって塞(ふさ)がれるであろう。」

 

 

師は答えた、「アジタよ。世の中におけるあらゆる煩悩の流れをせき止めるものは、自らの人間的思考の運動(快⇔不快)に気をつけることである。思考の運動に気をつけることが煩悩の流れを防ぎまもるものである、とわたしは説く。その流れは人間的思考の運動(快⇔不快)を止めた状態である中道から来るところの智慧によって塞(ふさ)がれるであろう。」

 

スッタニパータ 学生アジタの質問1033の解説

1032 アジタさんがたずねた、「世間は何によって覆(おお)われているのですか?世間は何によって輝かないのですか?世間を汚すものは何ですか?世間の大きな恐怖は何ですか?それを説いてください。」

 

1033 師(ブッダ)が答えた、「アジタよ。世間は無明(むみょう)によって覆われている。世間は貪(むさぼ)りと怠惰(たいだ)のゆえに輝かない。欲心が世間の汚れである。苦悩が世間の大きな恐怖である、とわたしは説く。」

 

師(ブッダ)が答えた、「アジタよ。世間は人間的思考の運動(快⇔不快)がもたらす無明(むみょう)によって覆われている。世間は両極端を求める貪(むさぼ)りと人間的思考の運動(快⇔不快)を止めようとしない怠惰(たいだ)のゆえに輝かない。両極端への欲心が世間の汚れである。それらが得られない苦悩が世間の大きな恐怖である、とわたしは説く。」

 

スッタニパータ サーリープッタ975の解説

975 修行僧は、よく気をつけて、心もすっかり解脱(げだつ)して、これらのものに対する欲望を抑制せよ。かれは適当な時に理法を正しく考察し、心を統一して、暗黒を滅ぼせ。」

 

 

修行僧は、自らの人間的思考の運動(快⇔不快)によく気をつけて、心もすっかり両極端の運動から解脱(げだつ)して、これらのものに対する欲望を抑制せよ。かれは中道を維持し、理法を正しく考察し、心を統一して、暗黒を滅ぼせ。」

スッタニパータ サーリープッタ974の解説

974 またさらに、世間には五つの塵垢(ちりあか)がある。よく気をつけて、それらを制するためにつとめよ。すなわち色かたちと音声と味と香りと触(ふ)れられるものに対する貪欲を抑制せよ。

 

 

またさらに、世間には五つの塵垢(ちりあか)がある。よく気をつけて、それらに対する人間的思考の運動(快⇔不快)を制するためにつとめよ。すなわち色かたちと音声と味と香りと触(ふ)れられるものに対する人間的思考の運動(快⇔不快)である貪欲を抑制せよ。

スッタニパータ サーリープッタ973の解説

973 他人からことばで警告されたときには、心をおちつけて感謝せよ。ともに修行する人々に対する荒(すさ)んだ心を断て。善いことばを発せよ。その時にふさわしくないことばを発してはならない。人々をそしることを思ってはならぬ。

 

 

他人からことばで警告されたときには、自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を止め、心をおちつけて観察せよ。ともに修行する人々に対する荒(すさ)んだ心を断て。中道によることばを発せよ。その時にふさわしくないことばを発してはならない。人間的思考の運動(快⇔不快)がもたらす人々をそしることを思ってはならぬ。

スッタニパータ サーリープッタ972の解説

972 眼を下に向けて、うろつき廻ることなく、瞑想に専念して、大いにめざめておれ。心を平静にして、精神の安定をたもち、思いわずらいと欲のねがいと悔恨(かいこん)とを断ち切れ。

 

 

眼を下に向けて、集中し、人間的思考の運動(快⇔不快)を求めて、うろつき廻ることなく、中道を維持し、瞑想に専念して、大いにめざめておれ。心を平静にして、精神の安定をたもち、思いわずらいと人間的思考の運動(快⇔不快)による欲のねがいと悔恨(かいこん)とを断ち切れ。

スッタニパータ サーリープッタ971の解説

971 適当な時に食物と衣服とを得て、ここで(少量に)満足するために、(衣食の)量を知れ。かれは衣食に関しては恣(ほしい)ままならず、慎(つつ)しんで村を歩み、罵(ののし)られてもあらあらしいことばを発してははならない。人々をそしることを想ってはならぬ。

 

 

適当な時に食物と衣服とを得て、ここで(少量に)満足するために、(衣食の)量を知れ。かれは衣食に関しては自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を制し、恣(ほしい)ままならず、慎(つつ)しんで村を歩み、罵(ののし)られても自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を制し、あらあらしいことばを発してははならない。人々をそしることを想ってはならぬ。