2024-11

ご法話

スッタニパータ 並ぶ応答ー小篇889のご法話

889 かれは自らの人間的思考の運動(真理⇔虚妄)が止められないために、誤(あやま)った妄見を以てみたされ、両極端を掴んでは驕慢(きょうまん)によって狂い、自分は完全なものであると思いなし、みずから心のうちでは自分を賢者だと自認している。か...
ご法話

スッタニパータ 並ぶ応答ー小篇888のご法話

888 反対者を〈愚者〉であると見なすとともに、自己を〈真理に達した人〉であるという。かれはみずから自分を〈真理に達した人〉であると称しながら、人間的思考の運動(真理⇔虚妄)を立ち上げたまま他人を蔑視し、そのように語る人間的思考の運動(真理...
ご法話

スッタニパータ 並ぶ応答ー小篇887のご法話

887 偏見や伝承の学問や戒律や誓いや思想や、これらに依存=人間的思考の運動(正⇔誤)により掴み依存して他の説を蔑視(べっし)し、自己の学説の断定的結論に立って喜びながら、「反対者は愚人である、無能な奴だ」という。偏見というのは人間的思考の...
ご法話

スッタニパータ 並ぶ応答ー小篇885、886のご法話

885 みずから真理に達した人であると自称して語る論者たちは、何故に種々異なった真理を説くのであろうか?かれらは多くの種々異なった真理を(他人から)聞いたのであるか?あるいはまたかれらは自分の思索に従っているのであろうか?886 世の中には...
ご法話

スッタニパータ 並ぶ応答ー小篇884のご法話

884 真理は一つであって、第二のものは存在しない。自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を制し、中道の眼によって、その真理を知った人は、争うことがない。かれらはめいめい異なった真理をほめたたえている。それ故に諸々の〈道の人〉は同一の事を語らな...