スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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04月

スッタニパータ 迅速934の解説

934 かれは、みずから勝ち、他にうち勝たれることがない。他人から伝え聞いたのではなくて、みずから証する理法を見た。それ故に、かの師(ブッダ)の教えに従って、怠ることなく、つねに礼拝して、従い学べ。」ーこのように師(ブッダ)はいわれた。

 

 

 

かれは、みずからの煩悩に勝ち、他にうち勝たれることがない。他人から伝え聞いたのではなくて、みずからを観察し、みずから証する理法を見た。それ故に、かの師(ブッダ)の教えに従って、怠ることなく、つねに礼拝して、従い自らの中に理法を学べ。」ーこのように師(ブッダ)はいわれた。

スッタニパータ 迅速933の解説

933 修行者はこの道理を知って、よく弁(わきま)えて、つねに気をつけて学べ。諸々の煩悩(ぼんのう)の消滅した状態が「安らぎ」であると知って、ゴータマ(ブッダ)の教えにおいて怠ってはならない。

 

 

 

修行者はこの道理を知って、よく弁(わきま)えて、つねに人間的思考の運動(快⇔不快)に気をつけて学べ。諸々の両極端による煩悩(ぼんのう)の消滅した状態が「安らぎ」であると知って、ゴータマ(ブッダ)の教えにおいて怠ってはならない。

スッタニパータ 迅速932の解説

932 諸々の出家(しゅっけ)修行者やいろいろ言い立てる世俗人に辱(はずかし)められ、その(不快な)ことばを多く聞いても、あらあらしいことばを以て答えてはならない。立派な人々は敵対的な返答をしないからである。

 

 

 

諸々の出家(しゅっけ)修行者やいろいろ言い立てる世俗人に辱(はずかし)められ、その不快なことばを多く聞いても、人間的思考の運動(快⇔不快)による反応の仕方を制し、あらあらしいことばを以て答えてはならない。立派な人々は両極端による敵対的な返答をしないからである。

スッタニパータ 迅速931の解説

931 虚言をなすことなかれ。知りながら詐(いつわ)りをしないようにせよ。また生活に関しても、知識に関しても、戒律や道徳に関しても、自分が他人よりもすぐれていると想ってはならない。

 

 

 

人間的思考の運動(優⇔劣)によって、何かを得ようとし、虚言をなすことなかれ。知りながら詐(いつわ)りをしないようにせよ。これが痴である。また生活に関しても、知識に関しても、戒律や道徳に関しても、人間的思考の運動(優⇔劣)を制して、自分が他人よりもすぐれていると想ってはならない。

スッタニパータ 迅速930の解説

930 また修行者は高慢であってはならない。また(自分の利益を得るために)遠回しに策したことばを語ってはならない。傲慢(ごうまん)であってはならない。不和をもたらす言辞を語ってはならない。

 

 

また修行者は、あるがままにとらえるのみに努め、高慢であってはならない。また人間的思考の運動(利益⇔不利)を制して、自分の利益を得るために遠回しに策したことばを語ってはならない。人間的思考の運動(浮き⇔沈み)を制して傲慢(ごうまん)であってはならない。心は常に寂静にして不動であり、不和をもたらす言辞を語ってはならない。

スッタニパータ 迅速929の解説

929 修行者は、売買に従事してはならない。決して誹謗(ひぼう)をしてはならない。また村の人々と親しく交わってはならない。利益を求めて人々に話しかけてはならない。

 

 

 

修行者は、人間的思考の運動(喜⇔怒)を制し、売買に従事してはならない。人間的思考の運動(喜⇔怒)を制し、決して誹謗(ひぼう)をしてはならない。人間的思考の運動(喜⇔怒)を制し、村の人々と親しく交わってはならない。人間的思考の運動(喜⇔怒)を制し、利益を求めて人々に話しかけてはならない。修行者は、常に、自らの想い描いた想いに執着することなく、無常を感じ感情の波が高ぶることもなく苦を離脱したところを歩むのもである。

スッタニパータ 迅速928の解説

928 修行者は、非難されても、くよくよしてはならない。称讃されても、高ぶってはならない。貪欲(とんよく)と慳(ものおし)みと怒りと悪口とを除き去れ。

 

 

 

修行者は、人間的思考の運動(称賛⇔非難)による反応の仕方を制し、非難されても、くよくよしてはならない。称讃されても、高ぶってはならない。人間的思考の運動(称賛⇔非難)からくるところの称賛を得たいという貪欲(とんよく)と称賛を失いたくないという慳(ものおし)みと非難に対する怒りと反対者への悪口とを除き去れ。聖者は、物事をありのまま、観察し、感情による反応を制して寂静を貫け。

 

スッタニパータ 迅速927の解説

927 わが徒は、アタルヴァ・ヴェーダの呪法(じゅほう)と夢占(ゆめうらない)いと相(そう)の占いと星占いとを行ってはならない。鳥獣の声を占ったり、懐妊術(かいにんじゅつ)や医術を行ったりしてはならぬ。

 

 

 

わが徒は、アタルヴァ・ヴェーダの呪法(じゅほう)と夢占(ゆめうらない)いと相(そう)の占いと星占いによっても人間的思考の運動(喜⇔怒)を立ち上げてはならない。鳥獣の声を占ったり、懐妊術(かいにんじゅつ)や医術によっても人間的思考の運動(喜⇔怒)を立ち上げてはなぬ。世の人々は自らが思い描いた未来に執着をし、それが得られれば喜び、得られなければ怒るという人間的思考の運動をするものである。その想いがまた、禍福の未来を作ってしまうのである。

スッタニパータ 迅速926の解説

926 多く眠ってはならぬ。熱心に努め、目ざめているべきである。ものぐさ(面倒くさがること)と偽(いつわり)りと談笑と遊戯と淫欲の交わりと装飾とを捨てよ。

 

 

 

多く眠ってはならぬ。熱心に人間的思考の運動を制することに努め、よく観察し、目ざめているべきである。人間的思考の運動(快⇔不快)がもたらす貪りにより起こる、ものぐさ(面倒くさがること)と偽(いつわり)りと談笑と遊戯と淫欲の交わりと装飾とを捨てよ。

スッタニパータ 迅速925の解説

925 こころを安定させよ。うろついてはならない。後で後悔するようなことをやめよ。怠(なま)けてはならぬ。そうして修行者は閑静(かんせい)な座所・臥所(がしょ)(寝る場所)に住まうべきである。

 

 

 

人間的思考の運動(快⇔不快)を制して、こころを安定させよ。両極端にうろついてはならない。両極端による痴によって後で後悔するようなことをやめよ。運動を制することを怠(なま)けてはならぬ。そうして修行者は、心が、中道であり、閑静(かんせい)な座所・臥所(がしょ)(寝る場所)、寂静な場所に住まうべきである。