スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ 並ぶ応答ー長篇905の解説

スッタニパータ 並ぶ応答ー長篇905の解説

905 もしも他人に非難されているが故に下劣なのであるというならば、諸々の教えのうちで勝れたものは一つもないことになろう。けだし世人はみな自己の説を堅(かた)く主張して、他人の教えを劣ったものだと説いているからである。

 

 

 

自己の説を堅(かた)く主張して、他人の教えを劣ったものだと説いている運動は、人間的思考である。すなわち、優⇔劣の運動である。もしも、他人に非難されているが故に下劣なのであるというならば、諸々の教えのうちで勝れたものは一つもないことになろう。それらは全て人間的思考の運動を繰り返しているからである。他のものが勝れていると言うから勝れるのではない。下劣だと言われるから下劣なのではない。そう言った優⇔劣の運動を止めて制したもの、かれこそは聖者と呼ばれるものである。

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