スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ パスーラ830の解説

スッタニパータ パスーラ830の解説

830 心の高ぶりというものは、かれの害(そこな)われる場所である。しかるにかれは慢心・増上慢心(ぞうじょうまんしん)の言をなす。このことわりを見て、論争してはならない。諸々の達成せる人々は、「それによって清浄が達成される」とは説かないからである。

 

 

 

心の高ぶりというものは、かれの害(そこな)われる場所である。なぜなら人間的思考(高⇔沈)の運動だからである。しかるにかれは、この人間的思考である運動に同調して、慢心・増上慢心(ぞうじょうまんしん)の言をなす。このことわりを見て、論争してはならない。諸々の達成せる人々は、「人間的思考の運動によって清浄が達成される」とは説かないからである。世の中には、数々の人間的思考の運動が存在する。いや、ほとんどが、そうである。それを人間的思考の運動だと明らかに知って心を寂静に保て。その運動に同調して同じような動きをすると、必ず逆の現象も現れ、運動をする。そこはまさに荒波である。それを知って修行者は、自らの心の二元の運動を止めて、しっかりと仏の五智を観ずる。そして、その人間的思考の荒波の上に立ち安穏を観るのである。

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