スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ パスーラ827の解説

スッタニパータ パスーラ827の解説

827 諸々の審判者がかれの緒論に対し「汝の議論は敗北した。論破された」というと、論争に敗北した者は嘆き悲しみ、「かれはわたしを打ち負かした」といって悲泣(ひきゅう)する。

 

 

 

この世の中で、二元の運動に陥った人々には、運動の法則がある。その運動に半分の人々は同調し、半分の人々は、異論を唱える。そして交互に運動をしていくのである。ある時は、諸々の審判者がかれの緒論に対し「汝の議論は敗北した。論破された」というと、論争に敗北した者は嘆き悲しみ、「かれはわたしを打ち負かした」といって悲泣(ひきゅう)する。そして、またある時は称賛されるのである。このように、称賛⇔非難の運動をする。いいかえれば、称賛には非難と言う苦がついてまわるのである。それを知って、修行者は、称賛を求めてうろついてはならぬ。称賛には非難と言う苦がつきまとうことを知って、その運動を静止せよ。その向こうに安穏の地があるのである。

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