スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ 清浄についての八つの詩句794の解説

スッタニパータ 清浄についての八つの詩句794の解説

794 かれらははからいをなすことなく、(何物かを)特に重んずることもなく、「これこそ究極の清らかなことだ」と語ることもない。結ばれた執着のきずなをすて去って、世間の何ものについても願望を起こすことがない。

 

 

かれらは、何かを求めて、はからいをなすことなく、また、何かを求めて何物かを特に重んずることもなく、人間的思考の高揚により「これこそ究極の清らかなことだ」と語ることもない。自らが作った分別による結ばれた執着のきずなをも捨て去って、世間の何ものについても人間的思考の運動にもとづいた願望を起こすことがない。人は、常に欲しい欲しいと想っているので、何かを手に入れるために、あれこれと、はからいをする。そして快⇔不快にもとづた判断により重んずるものを決める。そして、最も自分が望むものをこれだと考えるのである。そうして、自らを雁字搦めにするのである。見よ、かれが自らが作りだした執着によって、縛られている様を。それを知って修行者は、執着は苦である事を認識し、自らの人間的思考の運動を制して荒波を渡り終えよ。

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