スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ 悪意についての八つの詩句782の解説

スッタニパータ 悪意についての八つの詩句782の解説

782 人から尋ねられたのではないのに、他人に向かって、自分が戒律や道徳を守っていると言いふらす人は、自分で自分のことを言いふらすのであるから、かれは「下劣な人」である、と心理に達した人は語る。

 

 

人間的思考の運動により、人からよく見られたいと思う気持ちが修行者に立ち上がる場合がある。この運動は、見られかたが、良い⇔悪いと言う心の運動となっているのだ。人から尋ねられたのではないのに、他人に向かって、自分が戒律や道徳を守っていると言いふらす人は、自分で自分のことをよく見て欲しいが故に言いふらすのであるから、人間的思考の運動をしていると心理に達した人は語る。むろん修行は、人からよく見られたいと心の運動をするためにやるのではない。心を寂静にするためにやるのである。それを知って修行者は、自らの心の高ぶりに気をつけ、中道を保つことを心がけよ。

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