スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ 洞窟についての八つの詩句777の解説

スッタニパータ 洞窟についての八つの詩句777の解説

777 (何ものかを)わがものであると執着して動揺している人々を見よ。(かれらのありさまは)ひからびた流れの水の少ないところにいる魚のようなものである。これを見て、「わがもの」という思いを離れて行うべきである。ー諸々の生存に対して執着することなしに。

 

 

 

この無常の世の中において、何ものかをわがものであると執着をして、時間と共に失われていくさまに動揺している人々を見よ。かれらのありさまは、ひからびた流れの水の少ないところにいるさかなのように、すぐさま失われていく水を求めているようなものである。これを見て、人間的思考の運動に気をつけてわがものという想いを離れて日々過ごすべきである。この世の中には、諸々の生存状態の人々がいるがうらやましがり、執着する事なしに。無常の世において、想いにとらわれ、常住を望むことは苦である。また、一時的な、他人の状態をうらやむかも知れないが、それもまた変化する無常の状態にあることを知らねばならぬ。人は、人間的思考により、快⇔不快にすぐさまに分け、その一時的な状態に執着をするのである。そして、その状態が変化すると苦しむ。それを知って修行者は、人間的思考を止めて、一時的な状態にとらわれることなく、世の中を遍歴せよ。

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