スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ 争闘868の解説

スッタニパータ 争闘868の解説

868 怒りと虚言と疑惑、ーこれらのことがらも、(快と不快との)二つがあるときに現われる。疑惑ある人は知識の道に学べ。〈道の人〉は、知って、諸々のことがらを説いたのである。」

 

 

 

人は、不快を感じたときに怒り、また、快を得るために虚言を言う、そして、思い通りにならないときに疑惑が生じる。この怒り、虚言、疑惑が生じた時は、必ず人間的思考の運動をしているのである。すなわち快⇔不快の運動である。この運動をしているから寂静になれず、智慧を得ることができない。智慧を得ることができないので、疑惑が生じるのである。そして、迷いが生じ、怒りを生じ、虚言を言うと言う負のスパイラルに陥るのである。この疑惑が生じた人は、ブッダに学ぶべきである。ブッダは、この二元の運動を制し、中道を究めた者である。その智慧よって全ての理を明らかに知る。その聖者には、智慧によって疑惑は生じず、怒りもなく、虚言もない。かれこそは世の中を照らす道の人なのである。

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