スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ マーガンディヤ842の解説

スッタニパータ マーガンディヤ842の解説

842 『等しい』とか『すぐれている』とか、あるいは『劣(おと)っている』とか考える人、ーかれはその思いによって論争するであろう。しかしそれらの三種に関して動揺しない人、ーかれには『等しい』とか、『すぐれている』とか、(あるいは『劣っている』とか)いう思いは存在しない。

 

 

『等しい』とか『すぐれている』とか、あるいは『劣(おと)っている』とか考える思考は人間的思考である、かれはその思いによって論争するであろう。しかしそれらの三種に関して動揺をしない人、かれには『等しい』とか、『すぐれている』とか、(あるいは『劣っている』とか)いう思いは存在しない。人は、他人と比較対象をする時、この人間的思考の運動が立ち上がっている。すなわち優れてる⇔劣っているである。その思考に伴って、こころも優れていると感じれば喜び、劣っていると思えば消沈する。このような運動をしているのである。そしてその想いによって論争する。そこには、勝利して快を得たいという欲求が存在する。その人間的思考の貪りを求めてさまよい迷妄に陥るのである。他人より優れているから解脱するのではない。また劣っているから解脱できないのではない。その思いの運動を制したものかれこそは、解脱へ近づくものである。

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