1049 メッタグーさんがたずねた、「先生!あなたにおたずねします。このことをわたしに説いてください。あなたはヴェーダの達人、心を修養された方だとわたくしは考えます。世の中にある種々様々な、これらの苦しみは、そもそもどこから現われ出たのですか。」
1050 師(ブッダ)は答えた、「メッタグーよ。そなたは、わたしに苦しみの生起するもとを問うた。わたしは知り得たとおりに、それをそなたに説き示そう。世の中にある種々様々な苦しみは、執著(しゅうじゃく)を縁として生起する。
世の中にある種々様々な苦しみは、執著(しゅうじゃく)を縁として生起する。人は、人間的思考の運動により、目の前に現れた現象に対して、快⇔不快にすぐに分け、その両極端の想いに執着をする。すなわち、快を貪り求め、不快を排除しようとする想いにである。しかしながら、この2つ(快、不快)は運動をするので、快を得られたとしても必ず逆の不快が目の前に現れる。それによって苦しみが、かれにつきまとうのである。
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