スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ 武器を執ること935の解説

スッタニパータ 武器を執ること935の解説

935 殺そうと争闘する人々を見よ。武器を執(と)って打とうとしたことから恐怖が生じたのである。わたくしがぞっとしてそれを厭(いと)い離れたその衝撃を宣(の)べよう。

 

 

人間的思考の運動が創り出す平和は、戦争⇔平和の運動である。自らの偏った正義(平和)の名の下に武器を取るのである。それは、運動をするので、あるときは、一見その運動が創り出す平和のように見えるが、運動をするので、必ず逆のものすなわち戦争になるのである。殺そうと争闘する人々を見よ。武器を執(と)って打とうとしたことから恐怖が生じたのである。これも打ったり、打たれたりの運動であるので、自らも打たれる可能性に恐怖するのだ。それを知って修行者は、争闘に近づいてはならない。一時的に勝とうとも運動をすることを知れ。賢明な修行者はその人間的思考の運動を離れたところに座し安穏を観たのである。

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