スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

suttanipata

info@suttanipata.com

スッタニパータ 死ぬよりも前に860の解説

スッタニパータ 死ぬよりも前に860の解説

860 聖者は貪りを離れ、慳(ものおし)みすることなく、『自分は勝れたものである』とも、『自分は等しいものであるとも』とも、『自分は劣ったものである』とも論ずることがない。かれは分別(ふんべつ)を受けることのないものであって、妄想(もうそう)分別におもむかない。

 

 

人間は、目の前に現れたものに対して執着をし、それを取る。その取ったものをわがものとし、ものおしみをして手放さない。しかしながら、この世は無常であるから、必ず手放すときが訪れ苦を生じるのである。そして他人と比較しては、勝れていると思えば、快を生じ、劣っていると思えば不快を生じる。そして快を手にしたならば、その状態に執着をしてものおしみをするのである。また、等しいと思えば安心し、等しくないならば不安になる。まさに人間的思考による運動の坩堝である。故に聖者は貪りを離れ、慳(ものおし)みすることなく、『自分は勝れたものである』とも、『自分は等しいものであるとも』とも、『自分は劣ったものである』とも論ずることがない。かれは人間的思考の運動を止めて分別(ふんべつ)を受けることのないものであって、妄想(もうそう)分別におもむかない。かれは煩悩の荒波を渡り終わって遂には彼の岸へ到達するであろう。

« »

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です