スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ マーガンディヤ843の解説

スッタニパータ マーガンディヤ843の解説

843 そのバラモンはどうして『(わが説は)真実である』と論ずるであろうか。またかれは『(汝の説は)虚偽(きょぎ)である』といって誰と論争するであろうか?『等しい』とか『等しくない』とかいうことのなくなった人は、誰に論争を挑(いど)むであろうか。

 

 

 

その二元の想いを捨て去った修行者は、どうして『わが説は真実である』と論ずるであろうか。またかれは『汝の説は虚偽(きょぎ)である』といって誰と論争するであろうか?『等しい』とか『等しくない』とかいう運動のなくなった人は、誰に論争を挑(いど)むであろうか。人は、目の前にあらわあれる現象をすぐに両極端に分けるすなわち「正しい」⇔「間違い」である。これが人間的思考である。この思考は運動をするので、交互にその状態が目の前に現れる。ある時は正しいものが現れ、ある時は間違えたものが現れる。その運動に伴って、かれのこころも一喜一憂する。そのこころは、荒波である。修行者はその運動に常に気をつけて、荒波を回避せよ。論争の結果は、この、こころの快⇔楽のみである事を知って寂静を保って世の中を遍歴せよ。

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