スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

suttanipata

info@suttanipata.com

スッタニパータ ティッサ・メッテイヤ816の解説

スッタニパータ ティッサ・メッテイヤ816の解説

816 かつては独りで暮らしていたのに、のちに淫欲の交わりに耽る人は、車が道からはずれたようなものである。世の人々はかれを『卑しい』と呼び、また『凡夫』と呼ぶ。

 

 

かつては、人間的思考の運動に気をつける修行を心がけていたのに、のちに淫欲の交わりに耽る人は、車が道からはずれたのと同様に、修行者が道からはずれたようなものである。苦から遠ざかる修行を忘れ、苦に近づくかれをみて、世の中の人々はかれを『卑しい』と呼び、また『凡夫』と呼ぶ。かれは人間的思考の修行をしていないことに等しく、かれの心は激流に渦巻いている。かれの心は人間的思考の運動により不安定になり、ある時は、浮かれ、ある時は沈む。その道理を知って修行者は、淫欲の交わりに耽ってはならない。自らを制した修行者の心は安穏に満ち、もはや何かを求めて心がうろつく事はない。

« »

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です